ある漢方医のつぶやき

いぬつかひさしの備忘録

その不調、「歯」が原因かも?

昨年末、大分の不思議な歯医者さんに行ってきた記事を書きました。(歯は語る

その後、金属の詰め物を外して体に合った材質に変えていく予定だったのですが、新型コロナの感染拡大で中断していました。

1ヶ月ほど前、右下の虫歯の治療あとが痛み出したため、2週間前また受診しました。

すると、奥で虫歯が進行しており、削って仮の詰め物をしてもらいました。

その後首が右側へ回しやすくなっていることを確認させてくれ、これまでの詰め物が体に負担をかけていたことを説明してくれました。

その日の夜、いつものようにフロスをしていると、誤って処置した所へひっかけて詰め物を外してしまいました。

次の日の朝、起きると首の右側が痛くて回らず、寝違えたのかと思いましたが、4~5日間結構な痛みが続き、その後も違和感が残りました。

その頃から、右眼がかすんで見えにくくなってきました。

再診日、先生に詰め物が外れたことを言うと、「この2週間つらかったでしょう。首が凝ったり息が苦しかったり夜眠れなかったりしませんでしたか?」と聞かれました。

首が回らなくなったことを言うとそれが原因とのことで、「こんな大きな穴が開いたままだと体がとても不安定になる。金属でも詰めていた方がまだまし」とのこと。

そこで、メタトロンとOリングテストで選んだ材質を詰めてもらい首を回すと、右が少し回しやすく、高さを調節するとさらに回しやすく、歩いた後はさらに回しやすくなりました。

これは歯と頸椎が関節のような関係でつながっているからとのこと。

診察台に座ると、「枕に当たる頭の位置が変わっているはず」と言われ、確かに枕の凹みが後頭部の下へずれていました。

これは頸椎が伸び姿勢が変わったからとのこと。

歯は噛むためだけではなくいろんな所とつながっており、そこを理解せず現れた症状だけ治してもうまくいかないこと、たった1本の歯が全身に影響を与えることを教えてくれました。

その後、待合室で待っていると、何か呼吸が楽な感じがすることに気づきました。

別に苦しかったわけではありませんが、変化があったからわかったのでしょう。

深呼吸すると、1~2割増し位で空気が入ってくるような感覚がありました。

帰り道運転していると、右眼が少し見えやすいのにも気づきました。

まさか歯が原因とは思っていなかったので意識していませんでしたが、もしかしてと思い注意して観察しました。

すると、30分後位には普通に見えるようになり、左右の眼で交互に見ても差がなくなっていました。

これには驚きました。

さらに、声が出やすくなっているのにも気づきました。

運転中眠い時大声を出していたのですが、今回は楽に大きい声が出て、さらにこれまで出なかったような高い音程まで出ました。

そういえば、先生が「歯は呼吸筋とつながっている」と言っていたことを思い出し、だから息が吸いやすくなったり声が出やすくなったんだと思いました。

体を全体でみることの大切さが、改めてよく理解できました。

長引く不調や原因不明の症状は、一度歯を診てもらうのもいいかもしれません。