ある漢方医のつぶやき

いぬつかひさしの備忘録

無意識の「転写行為」

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人は一番拒絶したいものを「転写」することがある

              (医師 内海聡

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たとえば親からひどい虐待をうけた人は

あまりのつらさに記憶を「封印」することがある

これは意識に上らないよう自己防衛が働くため

 

でも無意識の中には残ってるから

虐待を体験しなおして解消しようとする

そのためついそういうパートナーを選んでしまう

 

これらはすべて無意識がやってる「転写行為」

 

でも意識ではそんなことわからないから

親を拒絶したり反面教師にしながら

「なぜこんな人選ぶんだろう」などと言う

 

こういうケース結構多い気がする

 

『トラウマとは傷をつけてまで覚えておきたかったこと』

誰かが言ってた言葉を思い出した

すべて自分が決めている

慢性的な体調不良を訴える人がいた

 

健康になるためのアドバイスをしたら

「お金と時間がないから無理」と言われた

 

でも

 

お金と時間がその人を縛ってるのではない

自分自身を縛って「縛られてる」と思ってる

 

銃でも突きつけられてない限り人は自由

お金と時間が人を縛ることなどできない

 

どれくらい自分を縛り付けるかは自由

どれくらい自分に自由を与えるかも自由

 

できない理由を探すのも自由

できる方法を探すのも自由

 

それは自分が決めたこと

その結果が現実をつくっている

 

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人は自分が決意した分だけ幸せになれるものだ

      (エイブラハム・リンカーン

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家族は「運命共同体」

健康相談をやっていて

「夫が家事を手伝わない」

という不満をよく聞く

 

「家にいる時くらいゆっくりさせて」

「週末は家族サービスしてる」

とか言われるそう

 

でも

 

家事って「家の事」だから

家の人がやるんだよね

夫は家の人だよね

 

夫が仕事をしてる時や寝てる時

 

妻は

早起きして弁当作って

ゴミをまとめて出しに行き

部屋を整理し掃除機かけて

日用品や食材を買い出して

献立を考えて料理して

食器を洗って片づけて

洗濯物を干して畳んで

アイロンかけたり裁縫したり

風呂洗いにトイレ掃除に

銀行行ったり役所行ったり

地区や学校の用事をしたり

親や子どもの世話をしたり

 

やってみるとわかると思う

自分の時間なんてそんなにない

 

「お金を生む」仕事は必要だけど

「お金を生まない」仕事も必要

 

みんな必要

誰が稼いだとかじゃない

 

できる人が

できる時に

できることをやる

 

それだけ

 

どっちもできるなら一緒にやればいいし

交代でやってもいいし順番でやってもいい

 

家族は「運命共同体

皆で協力して回し維持していくもの

依存や支配のないフラットなもの

 

「手伝う」も違うし「サービス」も違う

 

本当の家族になりたいのか

ただの同居人と割り切るのか

見切りをつけて出ていくのか

 

そこはその人次第

 

こんなデータがある

 

「結婚してよかった」という人は3人に1人

3人に1人は結婚を後悔する

3人に1人は離婚を選ぶ

 

これから結婚する人はよく考えてね

頭で食べない

化学肥料は不自然だから

ではなく

自然農法の方が美味しいから

で食べたい

 

添加物は体に悪いから

ではなく

手作りの方が美味しいから

で食べたい

 

栄養があるから

ではなく

旬の方が美味しいから

で食べたい

 

頭で食べても美味しくない

頭で食べると喧嘩になる

 

感謝もなくなり笑顔もなくなる

そのうちサプリに頼りだす

 

理屈は理屈で必要だけど

先行するとずれていく

 

頭じゃなくて体で食べたい

理屈の奴隷にはなりたくない

まず自分を満たす

差別をなくすとか

貧困をなくすとか

戦争をなくすとか

ボランティア精神とか

 

わかるんだけど

 

見て見ぬふりするの?

みたいなの重たいんだよな

 

以前ある活動家の影響をうけて

毎月3万を約10年慈善団体に寄付した

 

世の中困ってる人がたくさんいる

これくらいのことはしなきゃ

という義務感からだった

うしろめたさもあったと思う

 

こんな気持ちでやるのもと思ったけど

やらないよりやる方がいいと思い続けた

 

でも生活費を抑えたりエコ活動するうち

周りに不満を覚えるようになった

 

この力が周りを動かすこともあれば

「美しい犠牲者」を育てることもある

自分は後者だった

 

「幸せのお裾分け」みたいに

楽しくやれたらいいのにね

 

それにはまず

自分が満たされていること

 

でないと不満が不満を呼ぶ

もしくはつぶれてしまう

 

どんなに頑張っても

欠乏感から幸せは生まれない

と思う

 

「問題の解決」は素晴らしいけど

「奪うエネルギー」乗ってないかな

自分とつながる

よく「降りてきた」っていう人いるけど

 

それって外から来たんじゃないよね

自分の奥から来たんだよね

 

もらったんじゃなく

つながったんだよね

 

外に求めるんじゃなく

自分の力を信じようよ

 

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根本的な才能とは

自分に何かが出来ると信じることだ

       (ジョン・レノン

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被害者という選択

人の顔色を窺って疲れる人がいる

そういう人は決まって愚痴をこぼす

 

でも

 

窺いたいなら窺えばいいし

窺いたくないなら窺わなければいい

 

自分の人生なんだから

自分で決めて自分で責任をとる

 

それが嫌なら被害者として生きる

 

どちらも自分が決めたこと

 

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やりたければやればいいし

やりたくなければやらなければいい

 

その結果が自分に返ってきて

自己完結します

           (小林正観

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欠点なんてない

「欠点のない人はいない」

ってよく言うけど

 

そもそも

人に欠点なんてあるのかな

 

そんなもの織り込み済みで

生まれてきたんじゃないかな

 

だから助け合えるし

学びあえるんじゃないかな

 

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落ちこぼれなんているわけない

みんなメイド・イン・ゴッドなんだから

            (徳山暉純)

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SDGsに想う

SDGs(持続可能な開発目標)が国連で採択され9年

社会にも個人にもずいぶんエコ意識が根付いた

 

でもその背景は

 

「このままじゃ地球が持たない」

「それじゃ自分たちが困る」

 

じゃないかな

 

もし地球が2個あったら

いや何個でも替えが利くなら

みんなSDGsに取り組むかな

 

「いいことしてます」な人たち

闘いを挑む環境活動家たち

 

人は自然の一部だよね?

すべてつながり循環してるよね?

人はその中で生かされてるよね?

 

母なる地球に感謝だよね!

利他とは

助けたいと思った時に

自然にそれをできる人は

見返りなんか期待してない

 

それは愛の循環であり

フラットで完結してる

利他ってそういうものだと思う

 

利他をスローガンにする人いるけど

 

それは分離を生み

貸し借りや上下を作り

期待や依存を生む

 

そもそも

「私が」って時点で利他じゃない

 

利他と思われたい部分が

そのまま利己なんだと思う

あり方が出る

歪んだメガネで見ていると

アウトプットも歪んでしまう

 

曇った頭で考えてると

アウトプットも曇ってしまう

 

乱れた心で生きてると

アウトプットも乱れてしまう

 

結局あり方が出るから

 

いくらごまかしても

いくら格好つけても

わかるんだよな

癌は生活習慣病です

癌は遺伝するんですか?って時々聞かれる

実は遺伝的要因はわずか5%

 

主な要因は

 

食生活と肥満が30%

喫煙が30%

その他

運動不足が5%

飲酒が3%

 

実に生活習慣によるものが7割

 

「癌が増えたのは高齢化が原因」という人がいる

年齢調整死亡率では増えていないからだという

歳とともに免疫力が落ちるから癌が増えるのだという

 

確かにそれは事実

 

でも

 

「生活習慣」という背景因子を見逃してはいけない

生活習慣を改善すればもっと減るのも事実

だから癌は「生活習慣病」に分類されている

 

都合よく一面だけ切り取ったりつなげたり

こういうレトリック結構あるので注意