ある漢方医のつぶやき

いぬつかひさしの備忘録

酒は飲んでも飲まれるな 笑

昨日晩酌をしていて面白い発見がありました。

いつもは缶酎ハイを1本飲んだ後、焼酎をロックでダラダラ飲むのですが、冬もこんなことをしていたら体に悪かろうと思い、今年は氷を入れずそのまま飲んでいました。

当然その分酔いやすくなりますが、だから少なくて済むかといえばそうではなく、同じようなペースで飲むので結果飲みすぎてしまっていました。

ある程度飲むと、美味しいというより酔いが醒めないよう飲んでいる感じで、そのうち量もコントロールできなくなり、翌朝顔がむくんで湿疹も治らないというパターン…

そこで、焼酎を一口飲んだら水を一口飲んでみようとふと思いました。

チェイサーがあった方が悪酔いしないのは知っていますが、水でチャポチャポなりそうなのが嫌でやったことがありませんでした。

しかし、やってみると新しい発見がありました。

初めは水を一口飲んでいたのですが、だんだん一口では足りなくなり、気がついたら4~5口飲んでいました。

すると、その後焼酎を飲むと濃く感じるため自然と少し口に含む程度になり、それを口いっぱいに広げて味わい鼻で香りを愉しむようになっていました。

するとなんと芳醇でおいしいことか(箱の酒ですが)。

グイグイ飲むのがもったいないほどで、すいぶん無駄な飲み方をしてきたなと思いました。

そして、その飲み方だとほろ酔い以上にならず(毎日泥酔しているわけではありませんが)、これくらいでいいかと思ってやめた時はいつもの半分以下でした。

翌朝は頭も体も軽く顔のむくみがなく、湿疹も赤みや浸出液が減り指が曲げやすくなっていました。

酒は東洋医学では「湿熱(しつねつ)」といい、体に熱のこもった病的な水を生むとされ、これが減れば湿疹も改善するのは当然といえば当然です。

あと、ミニトマトをつまみにしたせいもあるかと思いました。

変なつまみですが、止まらなかったのです。

結果、塩分をとり過ぎなかっただけでなく、利尿作用のあるカリウムを豊富にとっていたわけです。

ちなみに、アルコールが肝臓で代謝されるとアセトアルデヒドという毒(二日酔の原因)ができるのですが、これを分解する酵素が働く時たくさんの水を必要とします。

アルコール自体も利尿作用があるため、アルコールをとればとるほど水も必要になります。

私がやっていたことは、不足した水を補いながら毒も出させていたわけで、例えれば点滴をしながら利尿剤をうっていたようなものです。

体ってうまくできているもんだな~と思いました。

トイレは大変でしたが。

長年酒に飲まれてきた私ですが、これでやっとうまく付き合えるかも…です。

さて、これが日本酒やワインでもできるかどうか^^

楽しみです。