ある漢方医のつぶやき

いぬつかひさしの備忘録

皆勤賞は元気の証?

今朝、ネットで「“元気の証”の皆勤賞は今の時代には不要? やめる学校がじわじわ目立ってきた理由」という記事を目にし、時代も変わってきたなと思いました。

皆勤賞をやめたある小学校の校長先生は、「休まないことがよいことで休むことは悪いというわけではない。無理をすることでかえって体調が悪化することがあるといったことを小学生の時から教える必要性を感じた」と仰っており、共感しました。

皆勤賞廃止に反対の先生もおり、「皆勤賞は簡単に取れるものではない。だからこそ価値がありその後も本人を支える力になる」「かつての勤勉さを支えてきたのが皆勤賞」といった意見もあります。

賛否両論あって当然だと思いますが、昔はこんな議論すらありませんでした。

私は中高一貫校に通っていたのですが、学年唯一の6年皆勤で、先生からも親からも大変褒められたのを覚えています。

成績は下から数えた方が早く、運動も全然だめでしたが、ここを認めてもらえたのが嬉しく自信にもなりました。

思い返せば、勉強が遅れる不安や罪悪感から休めなかっただけで、皆勤を目指したわけではありません。

風邪でも登校しましたが、周りは迷惑だったことでしょう。

私としては、結果として「頑張ったね」と褒めてあげるのはよいと思いますが、頑張ることが目的になるのはどうかと思います。

成果主義がどんな人間を生み出すか大人はよく考え、何のため頑張るのか、本当の学びとは何か、人はなぜ学ぶのか?ということにも思いを巡らせ、子どもたちにも自分の頭で考えらえれるよう導いてあげることが大切なのではないかと思います。