ある漢方医のつぶやき

いぬつかひさしの備忘録

“I message”で伝えよう

糖尿病の兄を持つ人から相談をうけた

 

「甘いものを減らすよう言うけど聞かない」

「兄のために言ってるのに聞かない」

「そしていつも喧嘩になる」

「私間違ってるでしょうか」

「どうすればいいでしょうか」

 

糖尿病に甘いものはよくない

悪化すると合併症の危険がある

そんなことはお兄さんも知ってるはず

 

いいとか悪いとか正しいとか間違いとか

意味をつけたりジャッジせず

自分はどう感じてるのか

 

「病気の兄を放っとくのがつらい」

「心配してるのに喧嘩になって悲しい」

「力になれない自分が悔しい」

 

わたしはつらい

わたしは悲しい

わたしは悔しい

 

わたしはどう感じてるのか

これがすべて

 

これは「あなたの問題」ではなく「わたしの問題」

 

「あなたの問題」にすり替えれば奪うエネルギーになる

「わたしの問題」を開示すれば与えるエネルギーになる

 

“あなたのために”は“あなたを変えたい”

これは与えてるつもりで奪ってる

 

“You message”ではなく

“I message”で伝えよう

 

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誰もが世界を変えたいと思うが

誰も自分自身を変えたいとは思わない

       (レフ・トルストイ

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