ある漢方医のつぶやき

いぬつかひさしの備忘録

何のための宗教?

50代の夫を1年前に脳出血で亡くした方が話された

 

しばらくは食事が喉を通らず毎日泣いていた

今も現実が受け入れられず悲しみが消えない

人が皆幸せに見えて辛いので家にこもっている

入信してる宗教があったので心情を吐露したら

「あなたが悲しんでたらいつまでもご主人は霊界へ行けない」

と言われた

 

早く悲しみをなくしたいと涙を浮かべていた

 

30年間共にした夫を亡くして1年で悲しみが消えるのなら

二人の関係はそれくらいだったということ

 

悲しみは消えないかもしれないけれど

悲しみに埋め尽くされなくなる日は来る

 

そう話した

 

彼女は霊界のことが知りたかったわけじゃない

解決法が聞きたかったわけじゃない

理解を求めてたわけでもない

寄り添って欲しかっただけだと思う

 

宗教って人を救うためにあるんじゃないのかな

立派な教義掲げて悦に浸ってるだけなら

そんな宗教いらない